ire0014のブログ

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JSTQBテスト技術者資格認定

概要

2012年2月18日に行われたJSTQBテスト技術者資格認定の第12回 Foundation Levelを受験して、無事に合格したので、準備から試験結果までどんな感じだったのか書きます。ソフトウェアテストについての知識を問う資格試験です。
合格してよかった・・・。

申し込み

背景

私はソフトウェアの開発に携わっています。所属している開発部にはテストチームはなくて、私は、(1)自分が開発したものに対してテストケースを作成して、テストする。(2)他メンバーが開発したものに対してそのメンバーがテストケースを作成するので、それをチェックする。という作業をしています。今まで、そのテストケースのレビューの参加者は、メンバー、上司、私で、私が問題点を見逃しても上司がカバーしてくれたので大丈夫だったのです。上司は以前、テスト専門のチームで活躍していた方だったので特に。でもこれからは上司がレビューに参加しないことになったので、私がしっかりしないと!ということでテストに関連するスキルを上げたいなと思っていました。

決めた

私は実践よりも参考資料とか、資格とかに目がいくタイプで、ネットを探していたら。参考図書や資格が見つかりました。参考図書はアイデア・スイッチ 次々と発想を生み出す装置のエントリで少しだけ出てきたものです。そういえば読み終わってない・・・。
資格はJSTQBテスト技術者資格認定くらいしか見つからなかったので、これを受けようと決めました。まだ受付も始まってなかったので始まってから申し込みました。年に2回、全国で実施しているようで、難易度は2つ、上級のAdvanced Level(AL)、下級のFoundation Level(FL)があり、まずは下級を選びました。

学習

学習については公式シラバスと、Webサイトと、書籍がメインだと思います。講習とかもあるのかな。

公式シラバス

この試験では公式サイトに公式参考資料がおいてあります。すごい。「その資料から試験が出ます」と明言されています。すごい。なのでこれをダウンロードして全部読めばそれだけでOKなのですが、なんというか網羅的に羅列してある感じでこれを片っ端から覚えるのは難しいなあ。と思いました。時間があればこれの用語を緑ペンで塗って、赤い下敷きで見えなくして覚えていくやり方もありだったかな。あとなぜか印刷がうまく行かず文字がつぶれてしまって読みにくかったです。これは私が悪いだけかと。

書籍

書籍は下記のものを選択しました。最近個人的に書籍に関して思っている所があって、技術系に限らずですが、本を買う時に結構吟味して吟味して、あの項目もこの項目もちゃんと丁寧に書いてあるしAmazonの評価も高いし、とか考えて分厚い本を買うのですが、結局最後まで読めないことばかりです。なので、一通り最後まで読み終われるかどうかで本を選びました。簡単にいうと一番薄い本ですね。問題の文章が本番に近いというレビューも結構ポイントでした。

試験を申し込んですぐに購入したのですが、早速積んどいてしまって、試験1ヶ月前くらいになって、やばい!毎日少しずつやろう!と進めました。1日15問ずつとか。この本はタイトル通り問題集で、各章からポイントとなる言葉や内容を30問くらいずつ出題してくれて、解答と、解説とその章のまとめ、と各章ごとに記載してくれている本です。
私は焦って
まず問題、解説で勉強、間違った問題に目印(テスト直前などに見直すため)
という感じで進めてしまいました。でも用語なんて知らないものばかりなので最初に問題を解いても、勘に頼るしかないのであまり意味なかったかもしれません。最初に解説を読んでその後問題をやる方が良いかもしれません。全問を2週やりました。

Webサイト

サイトもたくさんあるかもしれませんが、下記のサイトを使わせていただきました。
dentakurouの無料de試験
なぜかというと参考書籍で紹介されていたからです。それだけです。こちらではもっと本番に近い感じの問題数で練習問題が出て、何問正解して何パーセント正解とか表示してくれます。書籍と同じくらいかもう少し易しい問題だったので良い結果が出て安心できます。試験前日とかに2回くらいやりました。かなりの正解率でほくほく顔でした。ここでは気づきませんでしたが、本番と比べると割と難易度の低い問題しか出題されません。

試験

受験票が届いたら写真が必要なので撮りましょう。大正大学が会場でした。試験時間は1時間で4択式が40問です。お昼過ぎスタートだったのでちょっと楽でした。会場には1時間以上前のまだ会場に入れない時間についたのですが、結構人が待っていて、おぉさすがソフトウェアのテストや品質に関心がある人たちだなぁと思いました。あと皆さんが持っている参考書は分厚いやつが多かったので自分のを取り出すのが少し恥ずかしかったです。
Webサイトでの模擬試験では時間も余ったし難易度も余裕だったので甘く見ていたのですが、やはり本番は違いますね。時間は足りませんでしたし、参考書には載っていなくて、勘で解答してしまう問題も結構ありました。(シラバスには載っていると思います)
まず問題文と解答が長文のものが結構ありました。読むのだけで時間がかかってしまいますね。計算問題もありました。特に後悔しているのが、「このシステムで、何とか法を使ってテストケースを作成すると何項目になるか」という問題です。私は上にも書いた通りテストチームに所属している訳ではないので、プロジェクトにおけるテストとはどういう立場でどう進めるべきかというよりも、具体的にどういう風にテストケースを作るかとかに興味があるので、こういういつもやっている作業の問題は楽勝で解きたかったのですが全くわかりませんでした!問題集にもあったのに!これは選択式という先入観でちゃんと学習できていなかったです。
そんな訳で時間がなくなって勘で解答した問題もあったりとあまり完璧とはいえなかったです。もちろん書籍やWebサイトそのまんまだ!という問題もたくさんあったのでそれは楽勝でした。
問題用紙は回収されてしまうので情報が曖昧で申し訳ありません。

結果

結果は3ヶ月以内ということで、実際2ヶ月後に指定したメールアドレスに合否発表したよメールが届きました。それでサイトに行って合格者一覧に自分の受験番号があるかチェックします。高校とか大学受験みたいでドキドキしました。この感覚なつかしい!そして無事に合格しました。受験番号ではなく、実名が公開される(するかどうか選べます)のはまた後日みたいですね。名刺に貼るシールがもらえるみたいです。追加でも買えるみたい。かっこいいので買おうかな。下級だから逆にかっこわるいのかな。

まとめ

じゃあ、目的だった上司がいなくてもしっかりテストケースのレビューできますか?といわれるとまだまだかと思いますが、業界標準のテストはこうあるべきだみたいな知識や本来のテストフェーズの進め方、専門用語はとても身に付いたと思います。例えば「テストケース」というのは、作ったものがちゃんと動くかどうかをいろいろと試す項目のうちの1つの項目のことで、準備する条件とか操作内容とか結果を書いておく(○○という画面で××ボタンを押したら△△になるみたいな)のですが、今まで私は検証項目と言っていました。別に間違ってはいないのでしょうけど。
もしもう一回受験しなければならないなら、勉強方法としては、まず書籍を解説→問題と進めて、一通りわかったらシラバスを読んで書籍に書いてない部分、追加されている部分をカバーする、テストケースのパターン数に関する問題は具体的に数字で出せるようにしておく。という感じにすると思います。シラバスが大事なのにおろそかにしていました。
という訳でまだ興味があったら上級の方も受けてみようかと思いますがJava関連の資格(Oracle認定Javaアソシエイツ(OCJ-A))に興味がわいているのでそちらをやってみようと思っています。
あと、エントリ長くてあまり読む気しないですね。こちらも手短にわかりやすくまとめられるよう精進します。

230140418追記

受かってからいうのもなんですが、難易度でいったら、基本情報処理技術者試験よりは簡単だと思います。